2/21~24 回向院仏像展~ほとけ師 村上清の世界~(回向院念仏堂)

展覧会情報

~御手植木造聖光上人坐像をはじめとする所蔵仏像を一堂に公開~

回向院(東京都墨田区)で浄土宗二祖「御手植木造聖光上人坐像」をはじめ、これまで佛師村上清に依頼し制作した仏像の数々が「回向院仏像展〜ほとけ師 村上清の世界〜」として一堂に集め公開される。
本展では「佛師(ほとけし)」として、ほとけさまと人との橋渡しを願い、様々なご縁でお預かりした人々の「祈り」を佛の形へと昇華する情熱的彫刻家村上清が制作した仏像の数々が展示される。
会期中は「前立秘仏一光三尊阿弥陀如来像」も公開予定。
古きを学び、現代に造り、後世へと継承する、一連の繋がりを大切にして制作活動に日々取り組む佛師(ほとけし)の渾身の刻みによって表現された作品の数々は必見。
会期は2024年(令和7年)2月21日(金)・22日(土)・23日(日祝)・24日(月振休)の4日間。

名称
回向院仏像展 ~ほとけ師 村上清の世界~

会場
回向院念仏堂(東京都墨田区)

日程
2025年2月21日(金)~24日(月振休)
10:00~17:00

料金
無料

URL
展覧会公式サイト

仏像(一部)
結縁地蔵菩薩坐像(2014年)
不動明王像(1723年(享保8年)/2001年修復)
観音菩薩半跏像(2009年)
阿形供養菩薩像(2000年)
雲中供養菩薩像南2号模刻像(2023年)

特別講演
各日13:30~/無料
2月21日(金)
光照院住職・ひとさじの会事務局長 吉水岳彦上人「真佛の思いをなす~大佛建立に因んで」
2月22日(土)
常行院住職・浄土宗総合研究所研究員 郡嶋昭示上人「聖光上人について」
2月23日(日)
佛師 村上清「仏像彫刻への思い」
2月24日(月)
善光寺白蓮坊住職・日本画家・日本仏教看護ビハーラ学会会長 若麻績敏隆上人「極楽の美術」

佛師 村上清 略歴
1971年愛知県常滑市出身。東京芸術大学で彫刻を学ぶ。同大学大学院美術研究科文化財保存学保存修復彫刻専攻博士後期課程を修了。代表作に、世界遺産平等院(京都府宇治市)雲中供養菩薩像模刻像27躯、回向院諸像を始め、光潤観音像(光照院 東京都台東区)、毘盧遮那大仏像(天祐寺 長崎県諫早市)、夕顔観音像(瑞応寺 東京都足立区)大日如来坐像(洞月院 静岡県菊川市)など多数。現在、宮城県石巻市に安置予定の「いのり大佛」建立プロジェクトを監修している。
http://www.hotokeshi.com/

回向院 解説
東京都墨田区両国2丁目にある寺。明暦3年(1657)、江戸史上最悪の惨事となる明暦大火(俗に振袖火事)が起こり、犠牲者10万人以上、その多くが身元不明、引き取り手がない有様であった。徳川四代将軍家綱公は、こうした遺体を葬るため、本所両国の地に「無縁塚」を築き、その菩提を永代にわたり弔うように念仏堂を建立した。有縁・無縁に関わらず、生あるすべてのものへの仏の慈悲を説くという理念のもと、「諸宗山無縁寺回向院」と名付けられ、以後も安政大地震・関東大震災・東京大空襲などの天災地変や人災による被災者、海難事故による溺死者、遊女、水子、刑死者、諸動物など、ありとあらゆる生命が埋葬供養されている。一方、全国の有名寺社の秘仏秘像が開帳される出開帳寺としても名を馳せ、また、相撲の定場所として明治末期までの七十六年間、いわゆる“回向院相撲”の時代を日本相撲史上に刻した。義賊とされる鼠小僧や歌舞伎・中村勘三郎、浮世絵・山東京伝・鳥居清長など、文化財・史跡とされる多くの名所が残っている。

今回の仏像展会場となる念仏堂は2013年に建築され、2016年度グッドデザイン賞を受賞した。日本画家の石踊達哉氏の天井画や千住博氏の壁画を始め、建築自体にも文化芸術を大いに感じることができる。山門の「仁王像」をはじめ、「前立秘仏一光三尊阿弥陀如来像」や「地蔵菩薩像」など、佛師 村上清の諸仏像が境内に点在している。また、千葉県市川市国府台には市川別院が、千葉県八千代市上高野には八千代別院がある。佛師村上清作の仏像としては、市川別院に「本尊阿弥陀如来像」「観音菩薩半跏像」「勢至菩薩半跏像」の三尊などが、八千代別院に「阿吽供養菩薩像」や「釈迦如来倚像」などがある。今回の展覧会では、こうした各別院にある佛師 村上清製作の仏像も多数展示する予定。

問い合わせ
回向院 本多将敬
03-3634-7776
info@ekoin.or.jp

会場情報

回向院念仏堂
https://ekoin.or.jp/

SNS
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所在地
東京都墨田区両国2-8-10

アクセス
■鉄道
JR総武線「両国」駅西口より徒歩約3分
地下鉄大江戸線「両国」駅より徒歩約10分

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