仏像に関する展覧会、今年も結構開催されている。
関東圏の展覧会には気軽に行けないのだがどうしても行きたいものが。
それは市原歴史博物館で開催中の「いちはらのお薬師様-流行り病と民衆の祈り-」。
仏さまの中で薬師如来様が一番好きなものとしてはたまらん企画展である。
でも、行けない。関東圏、なかなか行けない。
なのでひとまず妄想で行ってみることにする。
市原歴史博物館への道のり
まずは市原歴史博物館までの道のり。
自宅からだとえらいことになるので安直に東京駅からとする。
そもそも市原ってどこ?
私の中で市原と言えばジェフユナイテッド市原である。
Jリーグ開幕時にリティーことリトバルスキーがいた。
さてまずは市原歴史博物館HPのアクセスページで最寄り駅を調べる。
どうやらJR内房線の2つの駅「五井(ごい)」「八幡宿(やわだじゅく)」からバスに乗るらしい。
あれ、、バス出てるのって、、まさかの平日のみ!
土日に行く設定なのでどうしたことか。
ご心配なく、ちゃんと救世主が。
五井駅から土日祝限定で無料のバスが出ている!
期間限定らしいが展覧会期間中は出ている。
ただ、定員9名というのが、、
押すな押すなの大盛況の場合、乗れない可能性も?
しかも1時間に1本。乗れなかったら悲しすぎる。
ちなみに平日も1時間に1本なので気を付けよう。
という事で土日に行く私は五井駅までのルートを調べる。
JR京葉線「東京」→「蘇我」で乗換→JR内房線「五井」
乗換1回 約1時間 990円(ICカード使用)
東京から約1時間で最寄りの五井駅に到着。
歩くの大好きどんどん歩こう人なので駅から歩けないか一応調べてみる。
Googleマップによると五井からは約1時間5分(4.5km)。
ちなみに八幡宿からは約1時間(4.2km)。
歩けない事はないけど時間節約のために大人しくバスに乗ろう。
五井駅のバス停は東口3番バス乗り場。
無料バスに無事乗れたとして博物館まで約20分。
会場の市原歴史博物館に到着。
展覧会を堪能する
会場は市原歴史博物館、常設・企画展示室。
展示内容はお薬師様を筆頭に仏像が43体!
”県内最古の白鳳仏である栄町龍角寺「銅造薬師如来坐像(国指定重要文化財)」をはじめ、市内に残る平安時代後期以降の木造薬師如来坐像や日光・月光菩薩、十二神将像など、県や市の指定文化財を含む43体が一堂に集結”
公式サイトに作品一覧が掲載されていないのでプレスリリースとチラシを参考に見ていく。
まずは国重要文化財のお薬師様。重文は一つだけ?なの?か?な?
国指定重要文化財「銅造薬師如来坐像」(飛鳥時代後期)
千葉県印旛郡栄町 龍角寺
”像の高さは130cmほどの大きさで、 頬の張りが強く、口元を強く引き締めた若々しい肉体に明るく和らいだ表情を見せるのは、中国隋時代の影響を窺わせ、この時期の日本を代表する作例。関東における飛鳥時代の希少な金銅仏作例として貴重なもの。”
千葉県公式サイトでの紹介
ザ・白鳳仏!ってお顔。素敵。
関東の白鳳仏はレアものですからね、これは必見。
続いてはこちら。
千葉県指定文化財「木造薬師如来坐像及び両脇侍立像」(平安時代後期)
千葉県市原市 稱禮寺管理
”本像は、上高根別所山金乗院の本尊で、二菩薩立像が随う三尊像である。各像ともおっとりとした顔立ち、柔らかな肉付け、浅い刻み衣文表現などの特徴が共通し、定朝様を承けた平安時代後期の一具作とみられる。1988年に行われた修理以前の中尊像は薬師如来の通例に倣わず、右手の第一・二指を捻じっていたが、江戸期の十二神将像が伝存することからみて、遅くとも江戸期には薬師如来として信仰されていたことが分かる。”
優しいお顔されてる。ほっこりするなあ。
サイズははっきりしないけど多分小さめ?
家に置くのに丁度いいサイズ感な気がする。
光背と台座は新しい感じですな。
次はチラシでメインを務めておられているこちらの仏さま。
上高根 稱禮寺管理の木造薬師如来坐像。
黒いけどこれは色調整?
指がほっそり。眼もいい!ご利益強そうな仏さま。
そしてこちらはチラシ裏面の仏さま達。
1番【県指定】木造薬師如来坐像(皆吉 橘禅寺)
白毫がしっかりされてるけど素材はなんだろ。
光背の透かし彫りが美しい。
2番 木造薬師如来坐像(市原 光善寺)
螺髪が青いのはたまにあるけど薬壺も青いのはあまり見た記憶ない。
衣のゆったり感が特徴的。
3番【市指定】木造薬師如来坐像(大作 法行寺)
定印のお薬師様。後付け?
4番【県指定】二天立像(皆吉 橘禅寺)
二天像は四天王のうちのどれか二つで、決まった二体ではないらしい。
これは増長天か持国天のどちらかかなあ。
5番【重要文化財】銅造薬師如来坐像(龍角寺)
最初に出てきた国指定重要文化財「銅造薬師如来坐像」がこちら。
白鳳時代は首だけらしいが確かに首から下は微妙に違う感。
衣文のシャープ感が珍しいかも。
6番【県指定】木造日光・月光菩薩立像(上高根 稱禮寺管理)
チラシ表のメイン薬師様の脇侍様。
多少の身長差がありそう。冠が素敵。
イベントも充実
いちはら歴史ミッションラリー特別展バージョン
”館内を巡り市原市の歴史に関するミッション(クイズ)に挑戦する「いちはら歴史ミッションラリー」。特別展の開催に合わせ、新バージョンが登場します。
上級編・初級編の2種類のコースを用意しており、参加者には特別展オリジナルステッカー、上級編・初級編それぞれをクリアした方には、限定のご利益ステッカーをプレゼントします。”
ナニコレ欲しい!!
絶対挑戦するでしょ、初級編・上級編ともクリアするでしょ。
どれにしよ。黄色背景のお薬師様か、メインのピンク背景か。
シークレットも気になる。
いちはら市民如来
ナニコレ薬師如来になれる!
結跏趺坐できるかな。薬壺の用意まではしてないか。
後で見返してなんじゃこれと思う可能性大だけど楽しそう!
感想
仏さまに沢山お会いできてもう大満足(妄想だけどね)。
しかも大好きな薬師如来さまが沢山。
これできっと数年は健康でいられる事でしょう。
会場に行くまでがちと大変だけど行くだけの価値はあり!
行けるハードルの低い関東近郊の人が羨ましい。
行かないなんて勿体ない、ぜひ行くべし。
展覧会情報
名称
市原市市制施行60周年記念事業 第1回特別展「いちはらのお薬師様ー流行り病と民衆の祈りー」
会場
市原歴史博物館
千葉県市原市能満1489
日程
2023年10月1日(日)~12月24日(日)
9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日
月曜日。月曜日が祝日の場合、翌平日休館。
料金
一般個人800円、高校生個人500円、中学生以下無料
一般団体600円、高校生団体300円 ※団体は20人以上
URL
https://www.imuseum.jp/rekisi_museum/tokubetsu/1100.html
概要
市制施行60周年記念事業として、市原歴史博物館開館後初の特別展「いちはらのお薬師様-流行り病と民衆の祈り-」を開催します。
https://www.imuseum.jp/rekisi_museum/tokubetsu/1100.html
本特別展では、新型コロナウイルスの終息を願い、県内最古の白鳳仏である栄町龍角寺「銅造薬師如来坐像(国指定重要文化財)」をはじめ、市内に残る平安時代後期以降の木造薬師如来坐像や日光・月光菩薩、十二神将像など、県や市の指定文化財を含む43体が一堂に集結します。
これまで世に出ていなかった本市の貴重な歴史遺産を多数紹介し、先人たちが流行り病にどう対処してきたのか、その歴史や祈りのすがたを紹介し、様々な体験を通じてわかりやすく伝えます。
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000111009.html
関連動画
I’Museum チャンネル(市原歴史博物館【公式】)
※記事内の画像は掲載の許可取得済