御開帳情報
大阪府貝塚市の孝恩寺で9月の土日祝に限り収蔵庫に安置されている仏像群の特別公開を実施。
拝観は完全予約制で事前に予約が必要。予約方法は孝恩寺の公式ホームページからのインターネット予約のみ。
拝観時間は午前10時からと午後1時30分からの2回で、それぞれ2時間の公開。
孝恩寺では、本堂である国宝「孝恩寺観音堂」(釘無堂)の保存修理が終わり、令和4年9月に修復を記念する落慶法要が執り行われ、約100年振りの保存修理を終えた観音堂が関係者に公開された。これ以降、毎年春と秋の彼岸の時期に10日間程度一般に特別公開を行っている。
国指定の重要文化財である仏像が19躯あり、知る人ぞ知る平安仏の宝庫である。
場所
孝恩寺 文化財収蔵庫
日程
2024年9月土日祝
1日(日)、7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、16日(月祝)、21日(土)、22日(日祝)、23日(月振休)、28日(土)、29日(日)
午前の部 10:00~12:00
午後の部 13:30~15:30
拝観料
1,000円
未就学児は無料
詳細
【要事前申込み】孝恩寺仏像群 秋の御開帳/貝塚市
特別拝観予約ページ
仏像
国重要文化財 木造薬師如来立像(平安時代)
国重要文化財 木造弥勒菩薩坐像(平安時代)
国重要文化財 木造聖観音立像 その2(平安時代)
国重要文化財 木造聖観音立像 その1(平安時代)
国重要文化財 木造文殊菩薩立像(平安時代)
国重要文化財 木造地蔵菩薩立像(平安時代)
国重要文化財 木造多聞天立像(平安時代)
国重要文化財 木造帝釈天立像(平安時代)
国重要文化財 木造弁才天立像(平安時代)
国重要文化財 木造普賢菩薩立像(平安時代)
国重要文化財 木造難陀竜王立像(平安時代)
国重要文化財 木造跋難陀竜王立像(平安時代)
国重要文化財 木造十一面観音立像(平安時代)
国重要文化財 木造釈迦如来坐像(平安時代)
国重要文化財 木造阿弥陀如来坐像(所在観音堂)(平安時代)
国重要文化財 木造十一面観音立像(伝勢至菩薩像)(平安時代)
国重要文化財 木造十一面観音立像(伝観音菩薩像)(平安時代)
国重要文化財 木造阿弥陀如来立像(平安時代)
国重要文化財 木造虚空蔵菩薩立像(平安時代)
等
孝恩寺について
明暦元年(1655年)に孝恩上人によって創建された浄土宗知恩院末の寺院。本尊は阿弥陀如来。
現在の本堂である観音堂(釘無堂)は、もとは深谷山観音寺という寺院の観音堂だったが、大正3年(1914年)孝恩寺が合併し昭和36年(1961年)より同寺の本堂となる。観音寺は奈良時代の神亀3年(726年)に行基(ぎょうき)によって開創されたとされる寺院だが、天正13年(1585年)の羽柴(豊臣)秀吉による紀州攻めに際して伽藍や持仏の大部分が焼失し、残された観音堂と持仏は木積村の人々によって守られてきた。
観音堂は「釘無堂」とも呼ばれ、様式的には鎌倉時代の建築と認められる大阪府下で最古級の木造建造物で国宝に指定されている。桁行(けたゆき)5間、梁間(はりま)5間、寄棟造(よせむねづくり)、本瓦葺で屋根は行基葺(ぎょうきぶき)。前面2間は礼堂(らいどう)、その北側の中央桁行3間梁間2間を内陣、内陣の側背3面1間通りを外陣とし、周囲に濡れ縁(ぬれえん)をめぐらせる。全体的には伝統的な和様を基調とする落ち着いた造りだが、随所に禅宗様(ぜんしゅうよう)と大仏様(だいぶつよう)という鎌倉時代に伝わった新しい建築様式が取り入れられていることから、鎌倉時代でも後半期に属する建物と考えられている。
※貝塚市ホームページ参照
名称
浄土宗 慈眼山大悲院 孝恩寺(こうおんじ)
拝観情報
本堂(国宝観音堂)は常時拝観可能
9:00~17:00
収蔵庫の特別公開は年2回
春と秋の彼岸の時期
所在地
大阪府貝塚市木積798
アクセス
■鉄道
水間鉄道「水間観音」駅より徒歩約20分
■バス
水間観音駅よりは~もに~バス
黄バス「水間観音駅」→「釘無堂前」バス停より徒歩約1分
午前の部 10:35
午後の部 12:15,14:15
約4分/220円
※帰路は徒歩約10分の「下木積」バス停より
11:06,12:46,14:46