大阪府河内長野市の金剛寺。
令和5年秋季 天野山金剛寺国宝特別公開に行ってきた。
まずは河内長野駅へ。南海高野線と近鉄長野線が乗り入れ。
南海は改札出て右へ、近鉄は改札出て直進。
すぐにバス乗り場への案内看板が見えるので左折し階段を降りる。
するとロータリーがあるのでそのまま直進して4番乗り場へ。
天野山行きのバスはだいたい1時間に2本。320円。
揺られること20分少々で最寄りのバス停「天野山」に到着。午後3時ごろ。
他にも2名ほど降りる。そのうち一人は同じく金剛寺拝観仲間だった。
信号を渡り入口の門を入ると程なく左に伽藍の入り口、重要文化財の楼門が。
楼門を入るとテントの臨時拝観券受付所があり共通拝観券購入。
ちなみに楼門を入って右側に納経所があり御朱印はこちらで受付。
番号札を渡されて後で受け取るパターン。
ここでプチ事件が発生したのだがそれは最後に。
封筒に入った弘法大師御影のカード?は特別公開限定なのだろうか。
しかし生まれて1250年後にも祝われるとはご本人もさぞ驚かれている事だろう。
受付を済ませていざ国宝三尊像のおられる金堂へ。
係りの人から靴を入れる袋をもらい小さめの入口から入堂。
おお、、、おられる、、、
多分7~8年ぶり?みうらじゅん&いとうせいこうのイベントで来て以来。
国宝に指定された記念のイベントだったのか?うろ覚え。
寒い時期で夜で晩ご飯が強制的に付いてきて等なぜそうなった?設定が多くて困惑した。
それはさておき、相変わらず大きすぎてサイズ感がバグる。
三尊のうち左におられる降三世明王は以前奈良国立博物館でお会いした時どんだけデカいねんと思ったが、さらに大きい大日如来様の隣だから大きく感じない。
大きいは正義。大きいという事が説得力、圧倒される。
両サイドからはより近くで拝見できて大興奮。
他の拝観者は10人いないぐらいでゆったり見られた。
拝観時間は16時までなので16時半頃に急いで次の国宝へ。
日月四季山水図屏風である。
伽藍から少し離れた寺務所入口で受付し、一番奥の奥殿まで進む。
すると入ってすぐの広間、赤い毛氈の上にそれはあった。
屛風の1メートルほど前に竹製の仕切りがあるが剝き出しで拝める。
国宝だぞ、、ケースも無くかぶりつきで見ていいんすか。
しかも、誰もいねえ。国宝独り占め。(後ろに係のおじさんはいる)
後から来た人も数人いたが一通り見て去っていく。
もっと見ていたいが15分ぐらいで泣く泣く次の宝物館へ。
宝物館は特別公開以外の日でも見られる。
宝物館があるのを当日知ったぐらいなので全く期待していたなかった。
のだが、思わぬところに出会いはあるものである。
平安時代の地蔵菩薩立像と鎌倉時代の十一面観音菩薩立像の素晴らしいこと!
お地蔵様は体高1メートル位でずんぐりむっくり系。可愛い。
観音菩薩様は三間堂系の王道のスッキリした感じ。
あと、ゆるかわ系の狛犬のなんと愛らしいこと。
いづれもサイトやパンフには載っていないが仏像好きなら必見である。
ついでにお庭も素敵なので必見である。紅葉のピークはこれから。
さてなんとか16時までに観終わったと安堵してもう一度伽藍の方へ。
通常の拝観時間は16時30分までなので軽く他のお堂を見学。
五佛堂では狭くてアクリル板越しながら重文の五智如来が見られる。
建物も素敵ねとぶらぶらしていると、あれ、なんか、金堂がまだ開いてるような。
係の人に尋ねてみると、なんと拝観は16時30分までですと。
いやいやサイトには16時までって書いてたよ。
それならと急いで入り、帰りのバスの時刻までの残り数分でもう一度拝観。
最後を国宝三尊像で締められてよかったよかった。
楼門の増長天立像と持国天立像は金網がね、、
帰りのバス停は楼門出て右斜め前のミニ橋を渡って階段を登った左方向にある。
行きのバス停の場所とは結構離れているのでご注意を。
駅までの帰りは下り坂なので行きよりも数分時間が短い。
せっかく出かけたのだから何かあるかなと調べてみるも、河内長野駅前は特に気にかかるものはなし。
寄り道せずに電車に乗って帰途につく。
しかし国宝の仏像と屛風が見られる機会に夕方だったとはいえ祝日であの人出は寂しかった。
そうと知らずにたまたま来ていた人もいてのあれだから。
やはり場所の問題なのか公開しているのを知られていないのか。
守り続けていくためにも沢山の人にお参りしてもらわないとである。
最後にプチ御朱印事件の続き。
300円と言われ500円玉を渡し100円玉を一枚もらう。
その時は何も思わずしばらくたってから!100円足りない!と気づく。
勘違いかなと思って財布を確かめると100円玉は一枚しかない。
これは確実に一枚しかもらってない。
という事で御朱印を受け取る時に事の次第を伝えるともう100円返してもらえた。
伝える時に緊張してどもってしまったのでかなり怪しまれたかもしれない。
こいつ100円せしめようとしてるのでは?と思われたら嫌だったのだ。
お寺の方、そういう訳で決して詐欺ではありません。
貴重なものを見せていただきありがとうございました。